ピアノとオーケストラ |
ピアノ独奏曲 |
第1番ハ長調 | 右手10度音程のアルペジオ。「1-245」というように考えると練習の工夫ができるはず。基本的に8小節構造になっているが最後のフレーズは12+12と考えられるように思う。 |
第2番イ短調 | チェルニーも「60番練習曲(1837)」で取り入れた特殊なテクニック。右手3-4-5で半音階を弾くが和音が付いているため1-2の打鍵に注意が必要。 |
第3番ホ長調(別れの曲) | メロディー表現のエチュードだが、中間部は両手の2-5を拡張するねらいも持っている。当初は速いテンポの指示だったという話は興味深いものだ。 |
第4番嬰ハ短調 | Prestoで弾くのは意外と難しい。弱い音の表現が大切。 |
第5番変ト長調(黒鍵) | リズミカルで楽しい作品。ペダル用法は版によって異なるが、まずは多用しない方法で練習するのが良いと思われる。 |
第6番変ホ短調 | ノクターンのような性格だが、長い音価の音をカンタービレで聞かせるためには伴奏の表現も大切だ。 |
第7番ハ長調 | 3度6度の急速な交替。2-1の反復音の奏法に注意。 |
第8番へ長調 | 右手の柔軟性が求められる。左手の表現も必要。 |
第9番へ短調 | 感情表現とアゴーギクのエチュード。リスト「超絶技巧練習曲第10番」と似ている。 |
第10番変イ長調 | 右手6度の練習だが、左手のアルペジオにも注意。アクセントが移動する面白さを表現する内容になっている。 |
第11番変ホ長調 | 広い音程のアルペジオを両手で奏する。ハープのような感覚である。 |
第12番ハ短調(革命) | 左手のエチュ−ド。右手の和音に付けられたタイを見落とす人が多いので要注意。悲劇的な曲想を十分に表現したい。 |
第1番変イ長調(エオリアン・ハープ) | ショパンは「羊飼いの笛」と言ったが、この言葉にこの曲の練習方法のヒントがあると思われる。 |
第2番ヘ短調 | 右手と左手で拍感が違うことにこのテクニックへの理解の入口があると言った人がいる。 |
第3番ヘ長調 | 32分音符のところが難しそうだが、音符の長さに注目すると表現の多様性が見える。 |
第4番イ短調 | 左手の跳躍とシンコペーションの不安定な楽想。ソプラノに時々出るレガートに注意。 |
第5番ホ短調 | 6度に装飾音符がついた形を変化させる面白さ。中間部は左手のカンタービレ。 |
第6番嬰ト短調 | 難易度の非常に高い3度のエチュード。指使いに関してはいろいろな方法があるようだ。 |
第7番嬰ハ短調 | 二人の奏者の歌心を表現したい作品。作品番号が近い「ポロネーズ第1番」の中間部にもこのような書法が見られるので比べてみたい。 |
第8番変ニ長調 | 両手の重音の練習曲。きれいに6度を演奏するには思ったより難しい作品。 |
第9番変ト長調(蝶々) | 3〜5度の和音とオクターヴの組み合わせをスタカートで弾く練習曲。無理して練習することで手を痛めることがあるので注意したい。 |
第10番ロ短調 | 両手のオクターヴのための練習曲。このオクターヴはレガートで奏する。 |
第11番イ短調(木枯らし) | スケルツォ第3番に見られるテクニック(中間部)とも共通。右手は強靭さが要求される。 |
第12番ハ短調 | 並行したアルペジオ。10-1と同じでコラールが隠されている。アクセントの音を意識することが大切で、第15小節からの形で降りてくる時に5指がアクセントにならないようにしたい。 |
室内楽 |